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KEYCHRON TECHNOLOGY GUIDE
どちらも磁気式。でも、信号の読み取り方が違います。仕組みから実際の打鍵感、選ぶときのポイントまで、わかりやすく解説します。
TMRは、より明瞭で安定した信号を得やすい次世代の磁気センサー。ホールエフェクトは、実績があり幅広い製品で使われる信頼性の高い方式です。
01 / BASICS
「HE」という呼び名が広く使われているため、磁気式キーボードとホールエフェクトは同じものと思われがちです。しかし、正確には別のものです。
磁気式キーボードは、スイッチ内の磁石とPCB上のセンサーを使い、磁界の変化からキーの押し込み量を連続的に読み取るキーボードの総称です。
ホールエフェクトとTMRは、そこで使われる磁気センサーの種類です。違いは、磁界をどのように電気信号へ変換するかにあります。
02 / HALL EFFECT
キーを押すと、スイッチ内の磁石がPCB上のセンサーへ近づきます。ホールエフェクトセンサーは磁界の変化を検出し、押下量に応じて変化する電圧として出力します。
03 / TMR SENSOR
TMR(Tunneling Magnetoresistance/トンネル磁気抵抗)センサーは、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)という微細な構造の電気抵抗が磁界によって変わる性質を利用します。
磁石の動きに反応する層と、基準となる固定層。その間の極薄い絶縁層を電子が量子的に通り抜けることで、抵抗値が連続的に変化します。

この方式は変化が大きく、明瞭な信号を得やすいのが特長です。ノイズを抑えながら、細かな押下位置を安定して読み取れる設計が可能になります。

04 / COMPARISON
| 比較項目 | Hall Effect | TMR |
|---|---|---|
| 検出方法 | 磁界による電圧変化 | 磁気抵抗の変化 |
| 信号 | 比較的小さく、増幅する設計も多い | 大きく明瞭 |
| ノイズ | 増幅時に影響を受ける場合がある | 比較的少ない |
| 連打時の安定性 | 高い | さらに安定しやすい |
| 消費電力 | 設計により高くなる | 抑えやすい |
| Rapid Trigger | 対応可能 | より細かく安定させやすい |
※ 実際の性能や体感差はセンサーだけでなく、スイッチ、ソフトウェア、キャリブレーション、MCUなど製品全体の設計に左右されます。
05 / BUYER'S CHECKLIST
TMRチップを搭載しているだけで、すべての製品が同じ性能になるわけではありません。センサーの良さを活かす「システム全体」を確認しましょう。
ステムの揺れ、引っかかり、磁石の軸ずれが少なく、まっすぐ滑らかに動くこと。
Actuation PointやRapid Triggerを十分に細かく設定できること。
連続的な位置情報を処理しながら、設定を安定して保存・反映できること。
1KHzでも多くの用途には十分。低遅延を突き詰めるなら8KHzも選択肢。
THE VERDICT
幅広い選択肢から選びたい方、一般的なゲームやタイピングで磁気式の機能を使いたい方に。
浅いRapid Trigger設定、細かなアクチュエーション調整、連打時の一貫性を重視する方に。
TMRは、磁気信号をより明瞭かつ安定して読み取るための進化です。一方、ホールエフェクトも長い実績を持つ信頼できる方式。名称だけでなく、製品全体の完成度と自分の使い方で選ぶことが大切です。
FAQ
MTJと呼ばれる素子の電気抵抗の変化からキーの押下位置を読み取る磁気センサーです。
TMRは電気抵抗の変化、ホールエフェクトは磁界による電圧変化を利用します。
必須ではありません。浅いRapid Trigger設定や細かな調整を重視する場合にメリットが活きます。
センサーだけでは決まりません。スイッチ、ソフトウェア、MCUまで含めた全体設計が重要です。
国内正規代理店のサポートとともに、Keychronの磁気式キーボードをお選びいただけます。
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